久しぶりに懐かしの
オーディオブックを
機内で聞き返す。
3年前の自分と
いまの自分を
比べてみるためだ。
うん、違う。
成長している。
心の奥底にある
衝動は、いい意味で
変わらないが、捉える
クッションの質が違う。
アドラーが唱える
目的論の存在を
知っているからかも
しれない。
歳をかさねるにつれて
強くなっていく人間と
弱っていく人間がいる。
真ん中は存在しない。
体力的なものでは
どうしても若いほうが
有利だ。
ただ、知識に裏打ちされた
経験、判断力は
大きく分かれていく。
前回の出張で
人間の感情と
いうものを深く
考えた。
怒りは目的を
達成するための
手段である。
そして、大声など
アクションを起こす
ために、人間は
怒りという感情を
捏造する。
自分は感情を
作り出すのが
苦手な方だ。
十代のころから
感情を出すことから
逃げてきた結果である。
人は理論では
なく感情で動く。
わかっているんだけどな。
弱い部分で
隠そうとしてしまう。
特に怖いとか恐怖を
覚えたときは、1歩前に
出るクセをつけたい。
感情を乗りこなしながら
自分の味方になってくれる
よう、調教していく。
いろんな国の人と出会い、
いろんな考えの本を読み、
いろんなピンチを乗り切る。
今年も残り10日。
プロから学んだスピード感で
駆け抜ける。
最後に、機内で
見た映画を一つご紹介。
『Where’d You Go, Bernadette』
女性建築家と
その家族の物語だが
原因論と目的論という
視点で見てみると
実に面白い。
物事は見る人の
引き出し次第である。