R日記 ~204日目~父が大腸がんになって考えたこと

先月未明
深夜のFacetime。

仕事の連絡も
夜中には入らない
ようになっているので、
なにかと思って寝ぼけて
いたら、日本の母から
だった。

父が緊急手術で
一刻一秒を争う
状態なので、透析の
帰りそのまま手術室へ
運ばれたとのこと。

同意書を書きながら
気が動転している母の
話を聞きながら、自分は
深呼吸してソファーに移動。

NY時間の朝3:19。

3月末に心臓手術をし
ICUで昏睡状態だった父が
やっと快方に向かい元気に
なってきた矢先の出来事。

一難去ってまた一難。

少し前から熱っぽいと
言っていたが、すべては
この大腸がんが原因
だったようだ。

今回は、大腸がんに
伴って腸閉塞をおこし
もしこのまま手術を
しないでいると腸が
破裂してしまい、
即生命の危険に
直結する状態とのこと。

NOという選択肢は
なかったので、すぐに
オペに入ってもらい
ステントという管を
入れてもらう。

父本人は緊急といえども
意識も普通にあり、短時間の
手術だったようで術後すぐ
声も聞くことができ
とりあえず安心。

緊急手術後、
病院大嫌いな父は
先生にお願いして
一時退院させてもらい
自宅で体力を回復させ、
今週水曜にまた入院した。

今度は、本命である
大腸がん自体を
摘出する手術。

ネットを調べれば
たくさんの情報が出てくる
時代で、自分も相当
大腸がんや人工肛門
腸閉塞について詳しく
なった。

糖尿病、人工透析、
血管が細い、など
いろいろマイナス要素は
あるが、医学は進んでいる。

LINEで2度の家族会議をしたが、
本人の希望を尊重し、大腸がんを
除去した後は一時的な人口肛門で
経過観察という方向で、家族の意見は
大体まとまった。

メリット・デメリットはそれぞれだが
その時その時で最善と思う方を
選択し、状況に応じてあとは
どんどん軌道修正していくしかない。

今回は話し合いを通して
また一つ家族の意識が
近くなったようで、
いいきっかけになったと思った。

同時に、父も母も
いろいろあるが
体自体は丈夫な方だと
改めて気付かされる。

妻とも最近よく話すが、
健康が一番の資産。

だから何をやってもいい
というわけではないが、
健康な体と健康な心が
ないとなにをやっても
楽しめない。

大切なことだが
改めてお互いに
声に出して確認しないと
当たり前すぎて
忘れてしまう。

日々の忙しさに感けて
大事なことは見失わない
ように。

何度も何度も
お互いに声掛けしている。

家族を通して
学ぶことは
本当に多い。

今週は妻と
また自分たちの
将来について
別の家族会議が
控えている。

以前までは
後ろ向きの会議だったが、
いまはかなり前向き。

これもお互いに意識して
心の健康をケアしている
からできることで、
実に幸せな時間。

父と母が、私を育ててくれたときに
いろいろ思い悩んだりしたこと。
もちろん、その何百倍の嬉しかったこと。

自分がこの歳になって、
いろいろな人に出会い
人生を送ってきて
重なってわかることは多い。

そして、父と母が
30代を過ごしたNYで
私達家族も一歩一歩では
あるが、前にむかって進んでいく。

今日のニューヨークは晴れ。

4分40秒ペースの朝ランニングでも、
そこまで疲れなくなってきた。